
トランプ氏の“またか”発言に市場大混乱 ドル安は意図的なのか?
マネサバくん:またトランプさんがFRBの議長をクビにするかもって言ってたらしいよ?でもそのあと「しないかも」って…。どっちなの!?
私:うん、それが今回の問題の核心なんだよ。トランプ大統領の一言でドルが急落したかと思えば、すぐに「解任の可能性は非常に低い」と軌道修正。市場はすっかり振り回されちゃったね。
FRB議長“解任騒動”がもたらしたドルの乱高下
7月16日、米CBSの報道を受けて、「トランプ大統領がFRBパウエル議長の解任に言及した」とのニュースが流れました。これを受けて外国為替市場ではドルが一気に売られ、円は一時1ドル=146円台まで急伸。ほんの数時間の出来事です。
トランプ氏は以前からパウエル議長の「利下げが遅い」と批判しており、4月にも似たような“解任示唆”をして市場を混乱させた過去があります。今回もまた、「まさか本当にやるのか!?」と世界中がざわついたわけですね。
マネサバくん:でも、トランプさんってほんとにドル安にしたいの?円高になるってことは、ぼくたちには良いのかな?
私:そこが今回、すごく疑問に思うポイントなんだ。アメリカのように輸入に頼っている国で通貨が安くなる=インフレが加速するってことなんだよ。
本当にトランプ氏は“ドル安”を望んでいるのか?
今回の騒動で「トランプは意図的にドル安を誘導しようとしてるのでは?」という憶測も飛び交いました。でも、私個人の見解としてはちょっと違和感があるんです。
なぜなら:
- ドル安は輸入物価を押し上げ、インフレを加速させる
- インフレが高まれば、FRBはむしろ利下げできなくなる
- インフレで苦しむ有権者が増えれば、選挙にもマイナスになる
つまり、「ドル安で景気刺激→有利に選挙へ」というストーリーは、実際には逆風になるリスクが大きいんです。
インフレを呼ぶドル安は“逆噴射”になる可能性も
ドルが下がれば、アメリカ国債を保有している外国の投資家には為替損が発生します。そうすると、「米国債を売ろう」という動きが出て、結果的に米国内の金利上昇につながる可能性もある。
マネサバくん:えっ、それってトランプさんの「金利下げてほしい」っていう願いと逆じゃん!
私:そうなんだよ。だからこそ今回の「議長解任発言」は、短期的にドル安を引き起こしても、中長期的には“逆噴射”の可能性が高いって見てるよ。
投資家としての視点:不確実性の高まりが示すもの
こうした政治リスクが高まる局面では、投資家は以下のことを意識すべきかもしれません。
- 為替市場の読みは一段と難しくなる
- アメリカ国債への信頼が揺らげば、金利と株価の両方に影響
- 政治発言に振り回されない“長期軸”の視点が重要
マネサバくん:じゃあ今は、トランプさんの発言を真に受けて売買するよりも、落ち着いて見守った方がいいんだね?
私:まさにその通り。感情的に反応する人が多いときほど、冷静に構えていられる人が強いんだよ。
まとめ:発言ひとつで揺れるドル、でも「本音」は別のところに?
今回のFRB議長解任騒動、表向きは「金利を下げたい」というトランプ氏の願望が見え隠れしますが、ドル安政策そのものが実は矛盾をはらんでいることにも気づいておきたいところです。
そして、そうした不安定な状況が続くということは、アメリカという“最も強い国”への信認が揺らぐ兆しかもしれません。
マネサバくん:そうか、ニュースって表だけ見ててもダメなんだね。ちゃんと「この先どうなるか」を考える力、大事だね。
私:そう、だからこそ今は「世界で一番強い国のリスク資産を買う」というルールをもう一度見直してみる時期なのかもしれないよ。
FRB議長解任報道でドル急落 トランプ氏「可能性低い」と軌道修正
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16DI50W5A710C2000000/
日経新聞 2025/7/17
